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【インコネル】在庫品のお問合せ回答

HP経由でたくさんのお問合せ頂きまして、誠に有難うございます!代表的なご質問を下記の通りご回答致します。
※当該内容は文献やメーカーから見聞した情報をもとに作成しております。諸説ありますので参考程度の情報とさせていただきます。

●同和鍛造が在庫しているインコネルは何がありますか?
インコネルの代表的な在庫品は、インコネル600、インコネル625、インコネル690、インコネル718、インコネルX-750になります。
形状はφ10~φ500(目安)まで。外径φ1000までの円盤、リング形状も対応可能ですが、要相談となります。

●鍛造でないと見積はダメですか?
そんなことはありません。インコネル丸棒も在庫しておりますので、切売販売のみも大歓迎です。

●インコネルの仕上加工もお願いできますか?
NC旋盤、マシニングセンターを用いて、図面形状まで機械仕上加工も可能です。特にフランジ(JPI/JIS)加工の実績は豊富にあります。

●インコネルの熱処理、超音波探傷検査(UT)の対応可能ですか?
対応可能です。ご支給材の熱処理(718の時効処理も可能)、超音波探傷も行っております。

●高圧ガス特定則、各種船級でのご対応可能でしょうか?
商流等の開示頂ければご対応可能です。

●インコネル表記の材料を探しているのですが。
インコネル (Inconel®)はスペシャルメタルズ社の超耐熱合金の商標で、流通性は殆どありません。インコネルは俗称で呼ばれているケースが多く、実際はALLOY〇〇〇、UNS〇〇〇ということが殆どです。

●インコネル価格はいくらですか?
ニッケル含有量が多いこと、流通性が悪いこともあり、価格はステンレスと比べると高額になります。

●インコネルとハステロイの違いはなんですか?
インコネルは耐熱性、ハステロイはモリブデンが多く含有されていることから耐食性を求められる部品に使用されております。

●インコネルとチタン合金(Ti-6AL4V/Gr5)の違いはなんですか?
インコネル、チタン合金とも高強度材であるため、航空機のタービンブレードに使われる材料になります。インコネルはニッケル含有量が50%以上のニッケル合金鋼。チタン合金(Ti-6AL4V/Gr5)はチタン含有量が70%以上のチタン合金鋼となります。

●インコネルとステンレスの違いの違いはなんですか?
ニッケル含有量が大きく違います。インコネルはニッケル含有量が50%以上。汎用的なステレンスのSUS304はニッケル含有量が8%前後です。

●インコネルの物性/機械的性質はなんですか? どういうところに使われますか?
ニッケル含有量が多いことから、基本的には耐熱、耐食環境に使われます。インコネルの種類により性能は様々であり、インコネル600は75%ニッケル含有しているため耐食性が良好。塩素イオンによる応力腐食割れ、高温での耐酸性に有効です。インコネル625は、耐食性が高いため海水関係部品、化学プラント。高温強度を求められガスタービンにも使われます。インコネル690クロム含有量が30%とインコネルの中でも一番高く、原子力、廃棄物処理設備等に使われます。インコネル718は析出硬化型のニッケル合金として代表的な金属で、極低温-250℃以上から時効処理温度以上の温度領域を含めて幅広く使用されており、ロケット、航空機、工業用ガスタービンなどに使用されています。

●インコネルとインコロイ800の違いはなんですか?
ニッケル含有量の違いです。ニッケル含有量が50%以上だとインコネル、ニッケル含有量50%未満で鉄を多く含有しているとインコロイと呼ばれます。

●インコネルとalloyの違いはなんですか?
一般的な例を挙げますと、インコネル625は相当材(成分保証のみ)として、“ALLOY 625”“UNS N06625”になります。但し、各規格(JIS、ASTM、ASME)に則り機械的性質が異なることもありますので、確認が必要です。

●インコネルは難削材ですか
高温強度が大きいため熱伝導率が悪く、材料より工具の方が先に熱に負けてしまい加工には時間を有しますので、難削材代表の材料と言われております。

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