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鍛造


    

鍛造とは

鍛造は金属材料を塑性変形させる加工方法で、古くは加熱した金属を手に持った槌で叩いて鍛錬し、装飾品や刀などの武具、釘、農機具などを製造した最も古い金属加工方法です。現在は質量が十数tの可動部を圧縮空気などで打ち下ろすハンマーや、十万トンの静水圧で圧下する鍛造プレス機が使用されています。また上下2方向の鍛造機の外、4方向から圧下する鍛造機もあります。

金属を成型する方法として「鋳造」がありますが、鍛造は鋳造とは違い、金属を叩いて成型することにより素材の強度と靭性が増し、金属の結晶が整うという特徴があります。「おにぎり」と「お餅」に例えてみましょう。おにぎりを落とすとお米はバラバラになりますが、お餅は蒸したお米を杵で叩いて一つの個体となっているため、落としてもバラバラになりません。お米を金属に、杵をハンマーとプレスに置き換えて、叩いて微細な穴隙間を潰して組織を整えるイメージです。

最終製品に近い形状の鍛造品を製造する事ができ、材料費の節約及び後工程である切削加工のコスト削減につながったというケースもあります。

温度による違い

熱間鍛造

材料を再結晶温度以上に加熱して行う鍛造方法で材料を加熱すれば軟化し、靭性が増すため高強度な鋼材であっても比較的低荷重で鍛造できます。重厚長大部品の鍛造が可能な鍛造方法です。

冷間鍛造

常温環境下で金属に圧力を加え、変形させながら成形を行う鍛造方法で金属の塑性を活かして加工を行います。また、製造途中に材料のロス(金属廃棄物)を殆ど発生させず、高速加工も可能な事から「環境に優しく、合理化に強い」加工技術と呼ばれています。

加工方法による違い

自由鍛造

金敷及び汎用性の高い型を用いて素材に圧縮変形を与える鍛造方法です。材料流動を金型であまり拘束しないという意味から自由鍛造と呼ばれています。大型品の多品種少量生産に向いていますが、小型品は1kg未満も鍛造可能です。

ハンマー鍛造

大型のハンマーで金属の塊を打撃し成型する方法です。ハンマーと金属の塊の接触している時間が短いため、材料の温度を奪う量も少なく、材料が冷めにくい鍛造方法です。スケールが振動で剥がれ易く、鍛造品の肌が綺麗になります。

プレス鍛造

2,000トンクラスのプレス機で金属をゆっくり圧縮しながら成型する方法です。鍛造力の浸透が深く、大型品の製造に適しています。

型打ち鍛造

ダイスと呼ばれる金型を使用し、型に合わせて成型する方法です。金型を起こす必要があり、初期コストは高くなりますが、金型を使用するため自由鍛造よりも精度よく成型でき、量産に向いています。

同和鍛造では

同和鍛造では鍛造する取り扱い金属の中でも、ニッケル合金の鍛造には長年のノウハウを蓄積しており、高品質な製品の提供をしています。

ニッケル合金・非鉄金属の鍛造について詳しく見る

また上記の加工方法の中でも熱間鍛造、自由鍛造を主な事業としており、少量でも様々な形状に対応します。

自由鍛造について詳しく見る

取り扱い金属に関しては下記からご確認下さい。豊富な在庫により短納期での対応が可能です。

取扱材質について詳しく見る