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熱処理


    

金属熱処理とは

加熱と冷却の組み合わせによって、金属材料の性質を調整する工程です。熱処理の種類や条件を選ぶことにより硬度、延性、靭性、ミクロ組織を制御します。その結果、中間製品に対しては、加工を容易にするため、被削性や冷間加工性を、また、完成品に対しては、耐衝撃性や耐摩耗性、耐食性、熱間強度などから、用途に応じて必要な特性を選択して向上させます。

熱処理

最高温度1400℃の熱処理炉を保有し、ニッケル合金やチタン合金、ステンレス鋼、アルミなどの固溶化熱処理(溶体化熱処理)や時効硬化処理を実施しています。
鍛造-熱処理-機械加工-検査まで一貫生産体制を整えて短納期で付加価値の高い製品を供給しております。熱処理のみでもご依頼ください。
4 t 鋼塊以下の拡散処理(最高温度1300℃)も可能です。

もちろん、協力会社との連携により様々な熱処理が可能です。

熱処理電気炉(100kW)

有効加熱帯寸法 600Wx450Hx2500L
最高温度 1150℃
最大重量 500kg

熱処理ガス炉(バッチ式直火型対流加熱方式)

有効加熱帯寸法 1000Wx1000Hx1500L
最高温度 1300℃
温度公差 ±14℃以内(但し、炉内温度950℃以上)

熱処理電気炉(135kW)(松原工場設備)

有効加熱帯寸法 600Wx450Hx2500L
最高温度 1400℃
最大重量 500kg

熱処理電気炉(60kW)

有効加熱帯寸法 450Wx350Hx2000L
最高温度 1100℃
最大重量 400kg

熱処理電気炉(30kW)

有効加熱帯寸法 500Wx390Hx680L
最高温度 900℃
最大重量 20kg以内

その他設備

  • 本社工場

竪型曲がり矯正機(50トン油圧式)

  • 松原工場

プレス矯正機(50トン油圧式)

金属熱処理の種類

1、焼きなまし(Annealing)

適当な温度に加熱保持した後、徐冷する熱処理です。目的としては、金属を軟化させたり、結晶粒を微細化して冷間加工性を向上させたりすることです。

  • 完全焼なまし:代表的な焼きなましで内部の結晶粒度を揃え、組織を均質に整えて材質を軟化させる効果があります。
  • 等温焼なまし:パーライトの層間隔を均一にし、被削性をよくする効果があります。
  • 球状化焼なまし:セメンタイトの大きさを小さくして球状化させ、加工性をよくする効果があります。
  • 応力除去焼なまし:残留応力を除去し割れを防ぐ効果があります。

2、焼ならし(Normalizing)

適当な温度に加熱した後、大気中に放冷する熱処理方法です。目的としては、組織の均一化及び機械的性質の改善することです。

3、焼入れ(Quenching)

鋼を変態点(組織の構造が変化するポイント)以上の温度まで上昇させ、一定時間置いた後、急激に冷却する熱処理方法です。鋼を硬くすることを目的とします。

4、焼戻し(Tempering)

焼き入れした後、そこからさらに再加熱して硬さを調整する熱処理方法です。焼入れした鋼は硬さが増す反面、そのままではもろく割れやすくなる為、粘りや強靭性を高めることが目的です。

5、溶体化処理(固溶化熱処理)

一般的にはオーステナイト系・2相系・析出硬化系ステンレス鋼やニッケル基合金等を適切な温度に加熱し、急冷によって高温での固溶状態を常温まで維持する熱処理方法です。

6、時効処理

前述の溶体化熱処理を行った材料を適切な温度に長時間保持し、その温度での析出物を十分析出させる方法です。目的としては、金属を硬化させることです。

7、アルミニウム熱処理

アルミニウムの熱処理は複数の熱処理を経由するものが一般的で、それぞれの組み合わせに名称がついています。

  • T4:溶体化処理後、自然時効処理したもの
  • T5:高温加工から冷却後、人工時効硬化処理したもの
  • T6:溶体化処理後、人工時効処理したもの
  • T7:溶体化処理後、安定化処理したもの

表面熱処理の種類

1、高周波焼入れ

高周波電流を利用して鋼の表面を加熱し噴射冷却して焼入れし焼戻す処理で、短時間で効率よく局部に熱処理することができます。目的としては、製品表面の硬さを高め、耐摩耗性、耐疲労性を大きく向上させることです。

2、火炎焼入れ

加熱源を高周波電流からバーナー炎に置き換えた熱処理です。目的としては、製品表面の硬さを高め、耐摩耗性、耐疲労性を大きく向上させることです。

3、浸炭焼入れ

低炭素鋼の鋼の表面に炭素を染み込ませて、表面層のみを高炭素鋼にして、焼入れ焼戻しさせる熱処理です。目的としては、表面をより硬く、優れた耐摩耗性を持たせ、深部は適切な硬さで粘りのある製品を作り出すことです。

4、窒化処理

鋼の表面に窒素を浸み込ませる熱処理です。低温で処理ができ、焼入れ焼戻しが不要なので、焼きひずみが無いのが特徴です。